プーチン大統領は「一昨日、グテーレス氏(国連事務総長)に、ロシア産肥料30万トンが欧州連合(EU)の港に蓄積されていることを報告した。われわれはそれを途上国に無償で譲渡する用意がある」と述べた。
またプーチン大統領は、SCO首脳会議の拡大会合で、西側が保護主義や制裁の利用をめ、身勝手な行動をやめることへの期待を表明した。
「この利己主義の顕著な例は、ロシア産肥料の制裁解除に関する欧州委員会の決定だ。われわれは食料問題の解決に肥料がどれほど重要であるかを知っている。制裁解除に関する決定そのものは、もちろん、歓迎する。しかし、これらの制裁は、今年9月10日の欧州委員会の説明によると、EU加盟国に対してのみ解除されることがわかった。では、世界で最も貧しい途上国はいったいどうなるというのか?」
プーチン大統領はまた、欧州委員会が途上国向けロシア産肥料の制限を解除するために国連が同委員会に影響を及ぼすよう求めた。
イスタンブールで7月22日、ロシア、トルコ、国連などの代表が、ロシアからの食料供給制限の解除と、ロシアがウクライナ産穀物の輸出を支援する多国間協定に調印した。
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