米軍の足元は「悲惨な状態」 海軍准将が語る

米海軍は直ちに艦艇や軍事インフラを近代化を始めなくてはならない。なぜなら海軍は今、国益を守れる状態ではないからだ。米政治専門紙「The Hill」がチャールズ・ウィリアムス海軍准将の話として伝えている。
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「The Hill」によると、ウィリアムス准将は存在する海軍の基地数に比して政府の予算は不十分だと指摘する。そのため、基地で使用している艦船の状態は非常に悪く、関連インフラも50〜70パーセント程度しか機能していないという。
毎年の設備維持にかかる費用は建物の2〜4パーセントといわれており、海軍でいうと約100〜200億ドル(1.4兆~2.8円)、30年の減価償却を考慮すると約165億ドル(2.3兆円)が必要な計算となる。しかし、現在設備維持に使っているのは約50億ドル(7000億円)で、約115億ドル(1.6兆円)足りていないことになる。
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ウィリアムス准将は予算策定を精巧に行い、無駄な出費を抑える一方で艦隊の能力の向上やインフラの改善を進めるべきだと主張した。また、こうした問題は海軍だけでなく、米軍全体にいえることだと指摘した。
米軍基地の設備をめぐっては、ハワイの真珠湾基地で昨年11月、第二次世界大戦時から使われている石油貯蔵施設のジェット燃料を別のタンクに移動させる際に燃料が誤って漏れ出たことにより、米軍関係者ら約6000人が「水あたり」となる騒動が起こっていた。米軍は世界各地の基地にある48の燃料貯蔵施設の状態を確認するなどして、再発防止に努めるとしている。
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