「粘り強い外交努力によるもの」 岸田首相、穀物輸出でエルドアン大統領に敬意

日本の岸田首相は20日、第77回国連総会の場でトルコのエルドアン大統領と会談し、ウクライナからの穀物輸出の実現について「トルコの粘り強い外交努力によるもの」であるとして敬意を表した。日本外務省が発表した。
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日本外務省によると、岸田首相は「ロシア及びウクライナ双方との緊密な関係を活かした取組に加え、世界が食料危機に直面する中、国連、ウクライナ、ロシアとの4者協議を通じて、イスタンブールに穀物輸送にかかる合同調整センターが設置され、その結果ウクライナからの穀物輸出が実現されたことは、トルコの粘り強い外交努力によるものであるとして敬意を表した」という。
岸田首相とエルドアン大統領は、日本とトルコの経済連携協定交渉について、早期妥結に向けて協議を加速させることで一致したほか、宇宙や教育を含む様々な分野で二国間関係を発展させていくことでも一致した。
国連は先に、「9月20日時点で、ウクライナの3港から輸出された穀物および食料は計408万7696トン」だと発表した。国連によると、現時点で船舶376隻の移動が許可されており、そのうち198隻がウクライナの港に到着し、178隻がウクライナの港から出港している。
トルコのイスタンブールで7月22日、ロシア、トルコ、ウクライナ、国連が、ロシアの輸出制限を解除し、ロシアによるウクライナ産穀物の輸出を可能にする協定に署名した。この協定は、オデッサなど3港から黒海経由でウクライナ産穀物、食料、肥料を輸出するというもの。
ロシアのプーチン大統領は今月7日、ロシア極東ウラジオストクで開催された「東方経済フォーラム」で、ウクライナ産穀物は最貧国ではなく西側の先進国に送られたと発表した。
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