現在、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に関する議定書は、同盟30か国のうち27か国によって批准されており、これまでのところ、ハンガリー、スロバキア、トルコは批准していない。
ポリティコによると、スロバキアは間もなく同盟の拡大を正式に支持する可能性が高く、ハンガリーとトルコは最終決定を2023年まで延期する予定だ。トルコは、来年6月に行われる総選挙まで「保留」される可能性がある。
一方、ヒッキー氏はNATO拡大のプロセスが2022年末までに完了する可能性があると考えている。ポリティコによると、米大使は、ハンガリー大使との会談後、ブダペストが近い将来にフィンランドとスウェーデンのNATO加盟に同意するという結論に達した。またヒッキー氏は、トルコが議定書の批准を完了していない唯一の国になることを望んでいないと指摘している。
ヒッキー氏は、ウクライナ情勢を巡り、この問題においては時間が決定的に重要だ。 同氏は「我々はそれをしなければならない。状況を安定させなければならない」と述べた。
7月4日、フィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟交渉を開始し、第1ラウンドが終了した。通常、交渉プロセスには数年が要することから、これは、同盟の歴史上、かつてない記録といえる。
これより前、ロシア外務省情報報道局のアレクセイ・ザイツェフ副局長は、スウェーデンとフィンランドはNATOに加盟することで自分たちが対ロシアの地政学的ゲームに引き入れられることをゆるしたとし、両国はこれに対するロシアからの反応に遭遇するだろうと表明していた。
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