「RTBF」によると、今回停止したドール原発3号機は、40年前から運用されており、フル稼働させた場合は国内の電力の10パーセントを賄うことができるという。
ベルギーは昨年末、2025年に国内の原発を全て停止させる計画を策定。だが、その後のウクライナ情勢を背景としたエネルギー価格の高騰を受け、2035年までは全7基中2基の原子炉の停止を保留する方針に切り替えている。その他の原発も稼働させ続けるべきだとの政治家の声も多く、ベルギー政府は難しい舵取りを迫られている。
原発をめぐっては日本でも8月、経済産業省が2023年夏以降に東京電力柏崎刈羽原子力発電所など、国内の原発計7基の再稼働を目指す方針を示した。すでに再稼働している10基と合わせて計17基を稼働する環境を整え、電力需給逼迫を緩和するとともに脱炭素を推進する。
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