9月16日時点で米政府の石油備蓄は4億2700万バレルで、1984年以来最低の数値となっている。世界的な燃料価格の高騰を受けて今年3月31日に1億8000万バレルの石油備蓄の放流を決定してから、半年間で1日100万バレル程度の備蓄を市場に流し続けてきた。結果、これまでに1億5500万バレルの備蓄がなくなり、1983年以来で初めて米政府の石油備蓄量が民間のそれを下回った。
こうした介入措置によって米国のガソリン価格は約100日間連続で低下し、歴史的な高値から脱した。最高値を記録した6月14日には1ガロン(約4.5リットル)=5.016ドル(720円)だったのに対し、今月21日時点では平均3.689ドル(530円)となっている。
このごろ、世界の原油価格の下落が加速している。欧州の原油価格の指標となるブレントは1月25日以来初めて1バレル=87ドルを割り込み、米WTIも1月11日以来初めて1バレル=80ドルを下回った。
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