これまでにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアは国民と領土的一体性を守るためにすべての持てる手段をすべて使うと述べていた。
メレル氏は、プーチン大統領のこの発言を受け、米国には外交政策を転換する「きわめて高価な可能性」が出現したと指摘する。それは、形成されつつある多極化した世界を認め、米国や欧州の不適当な国家経営によって誘発された世界で起こっている混沌を収めることにほかならない。
米政治家の直近の声明や動静を分析すると、こうした観点はまだ表れていない。だが、「遅かれ早かれワシントン(米政府)は新しい現実を受け入れることになる」とメレル氏は続ける。それは世界には西側のルールに従わない大国が存在し、新しい力の中心が生まれようとしているということだという。
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