覇権か、新世界秩序か プーチン大統領の宣言で選択を迫られる米国=NI

米政府は外交政策に関するアプローチを変え、自らが世界のリーダーとして疑わない姿勢を変えなければならない。デンマーク元外相のヨルゲン・オルストレム・メレル氏が米国際関係専門誌「ナショナル・インテレスト」に寄稿したなかでこのように主張した。
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これまでにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアは国民と領土的一体性を守るためにすべての持てる手段をすべて使うと述べていた。
メレル氏は、プーチン大統領のこの発言を受け、米国には外交政策を転換する「きわめて高価な可能性」が出現したと指摘する。それは、形成されつつある多極化した世界を認め、米国や欧州の不適当な国家経営によって誘発された世界で起こっている混沌を収めることにほかならない。
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米政治家の直近の声明や動静を分析すると、こうした観点はまだ表れていない。だが、「遅かれ早かれワシントン(米政府)は新しい現実を受け入れることになる」とメレル氏は続ける。それは世界には西側のルールに従わない大国が存在し、新しい力の中心が生まれようとしているということだという。
プーチン大統領は8月、「一極集中の世界は廃れ、各国の主権に基づくモデルが取って代わる」と発言した。また、ラブロフ外相も9月、国連総会の演説のなかで、ロシアは1つの覇権による世界でなく、民主的で公正な世界秩序を選んだと述べていた。
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