またロシアのニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記も会合で、経済的観点などから、ノルド・ストリーム1および2の損傷で主に利益を得るのは米国だと指摘した。
30日付けのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、デンマークの当局者は28日に開催された北大西洋条約機構(NATO)の会合で、2度の爆発でパイプラインが損傷し、爆発の威力はそれぞれTNT換算で500キロだったと発表した。WSJは、西側諸国はノルド・ストリームで起こったことの背後にロシアがいることにほぼ疑いを抱いていないが、会合でNATO加盟国は「追加の証拠なしに公の声明で自分たちの疑いに言及する」ことを望まなかったと指摘している。
スウェーデンのエネルギー相は、ノルド・ストリーム1および2での破壊工作は意図的なものであり、「これが国家以外の何者かによって行われた可能性は非常に低い」との見方を示した。
ロシア検察総局は先に、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」が損傷した問題で、国際テロ行為として捜査を開始した。