「ノルド・ストリーム」でのテロ ロシアの情報機関、西側の痕跡を発見

ロシア対外情報局のセルゲイ・ナルイシキン長官は、独立国家共同体(CIS)加盟国の安全保障および情報機関のトップによる会合で、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」と「ノルド・ストリーム2」の損傷をめぐり、ノルド・ストリーム1および2での爆発は国際テロであり、ロシアはこの犯罪の背後に西側がいることに関する情報を持っているが、西側はその真の組織者と真の実行者を隠そうとしていると述べた。
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またロシアのニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記も会合で、経済的観点などから、ノルド・ストリーム1および2の損傷で主に利益を得るのは米国だと指摘した。
30日付けのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、デンマークの当局者は28日に開催された北大西洋条約機構(NATO)の会合で、2度の爆発でパイプラインが損傷し、爆発の威力はそれぞれTNT換算で500キロだったと発表した。WSJは、西側諸国はノルド・ストリームで起こったことの背後にロシアがいることにほぼ疑いを抱いていないが、会合でNATO加盟国は「追加の証拠なしに公の声明で自分たちの疑いに言及する」ことを望まなかったと指摘している。
スウェーデンのエネルギー相は、ノルド・ストリーム1および2での破壊工作は意図的なものであり、「これが国家以外の何者かによって行われた可能性は非常に低い」との見方を示した。
NATOにはノルドストリームのようなものを爆破できる水中ロボットがある=専門家
今月26日、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」でガス漏れが発生した。デンマーク当局およびスウェーデン当局の情報によると、デンマーク領ボーンホルム島沖で「ノルドストリーム1」の2か所、「ノルドストリーム2」の1か所でガス漏れが見つかった。
ロシア検察総局は先に、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」が損傷した問題で、国際テロ行為として捜査を開始した。
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