「ノルドストリーム」の損傷 ロシアでも欧州でもなく、米国にとって有益=露国連大使

ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、「ノルドストリーム」を損傷させることは、パイプラインを建設したロシアや燃料を消費する欧州ではなく、米国に利益をもたらすとの見解を示した。
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ネベンジャ氏は、30日に行われた国連安全保障理事会の会合で「ノルドストリームに起こったことは、米国にとって有益だろうか?もちろんそうだ」と話した。
パイプラインの稼働停止は、米国の供給会社にとって有益であり、政治的な観点から言えば、エネルギー分野におけるEUの独立性を保証する最後の糸が断ち切られたことになるとネベンジャ氏は強調。
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また、EUはこのプロジェクトの重要性を繰り返し強調し、支持してきたとし、ロシアも資金を投入してきたパイプラインに危害を加えることはないだろうと付け加えた。ネベンジャ氏は「ガスパイプラインを損傷させる行為は、意図的な破壊行為だと考えている」と強調した。
ネベンジャ氏は、今回の出来事は「単なるテロリスト」によって行われたものではないはずだとし、「国家や国が管理する団体の関与なしでは起こりえない攻撃だ」と語った。
ロシアは攻撃の立役者を特定するとネベンジャ氏は強調した。同氏によると、攻撃の背後にいる者は、西側諸国が実際、とうの昔に破ったような武力紛争における非当事者の立場や中立の立場を主張することはできない。
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9月26日、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」でガス漏れが発生した。デンマーク当局およびスウェーデン当局の情報によると、デンマーク領ボーンホルム島沖で「ノルドストリーム1」の2か所、「ノルドストリーム2」の1か所でガス漏れが見つかった。
ロシア検察総局は先に、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」が損傷した問題で、国際テロ行為として捜査を開始した。
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