ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポロジエ州、ヘルソン州のロシア連邦への編入

「欧州の地図書き変え」批判に露外務省が反論

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ロシアが欧州の地図書き変えを決意したと西側が主張する根拠には「感動」するとし、これに反論した。
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ザハロワ報道官はテレグラムのチャンネルに投稿した中で次のように記した。

「ロシアが欧州の地図書き換えを決定したという西側の論拠には感動する。ドイツでそうした主張が行われることは滑稽である。ドイツは、1980年代に地図を書き変えることによって、現在の国境を手にしたではないか。80年代に我々はドイツ人を理解し、真摯に彼らに向き合った。これは我々の善良な意思だったのだ。ドイツのファシズムは我が国の大半を破壊し、2500万人を超える同胞の命を奪ったにも関わらず。そしてベルリンが地図の書き変えを論じるなどもってのほかだ。彼らの歴史的経験ば恐ろしく、忘れようがないものだ」

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また、ザハロワ報道官は東欧の国々がこうした主張をすることも愚かであると主張した。東欧の大半はまさに直近の数十年間で国境を書き変えることによって主権国家となった経緯を指摘した。
その上で報道官は次のように結論づけた。

「我々はこれを機に、最終的に決定する必要がある。国境の書き変え、これは良いことか悪いことか。仮に彼らが全ては文脈次第と言うのであれば、言語的・民族的特徴によって少数民族(ウクライナ東部のロシア系住民:スプートニク通信)が迫害され、8年間もテロが続いたのであるから、これ以上の文脈は見当たらない」

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ドネツク・ルガンスク人民共和国、ヘルソン州、ザポリージャ州の解放地域で、9月23日から27日にかけて、ロシア連邦への編入の是非を問う住民投票が行われた。いずれの地域も、圧倒的多数の有権者がロシア連邦の一部となることに賛成票を投じた。外国人のオブザーバーは、国民投票がすべての国際的な基準に従って行われたと強調している。
ウクライナ政府関係者や欧米諸国は、この住民投票の結果を認めないと主張している。米国は、国連安全保障理事会で住民投票の結果を認めないことを求める決議案を作成し、ロシアを非難している。
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