一方で、調査はまだ継続しているにもかかわらず、NATO諸国は声明を急ぎ過ぎたと同紙の専門家は語る。
「NATOの反応は、ロシアと西側諸国間の対抗はさらに悪化する可能性があることを示唆している」と同紙は指摘している。
同紙はさらに「ノードストリーム」破壊工作は欧州諸国の米国への依存度を強めたとしている。
「パイプラインのガス漏れは単なるエネルギー問題ではなく、政治競争の問題だ。欧州、特にドイツは、米国の国益に手錠でつながれ、ロシアとの交渉における自身の影 響力が失われたことを理解しなければならない」
今回の事故はドイツのエネルギー安全保障にとって深刻な問題となり、一般国民の生活に影響を与え得ると専門家は指摘する。
「ドイツはロシアから安価なエネルギーを得ようと期待してノルドストリーム2に多くの力と資金を投じてきた」と強調し、EUと米国間の関係には矛盾が生じる恐れがあると結んだ。
関連ニュース