松野官房長官は4日午前の記者会見で、北朝鮮から発射されたミサイルは、東北地方の上空を通過し、午前7時44分ごろに太平洋の日本のEEZ(排他的経済水域)外に落下したものと推定されると明かした。
北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するのは、2017年9月以来。
事態を受け、岸田首相は午前8時過ぎ、首相官邸で記者団に対し「最近の度重なる弾道ミサイルの発射に続く暴挙であり、強く非難する」と述べた。
そのうえで「私からはこの事態を受けて、落下物等による被害がないかの確認、そして情報収集分析の徹底、関係国との連携を指示したところだ。こののち、直ちにNSC(国家安全保障会議)を開催し、情報の集約、分析に努めたい」と述べた。
日本政府関係者によると、現在までに被害情報は入っていない。
韓国軍合同参謀本部は4日、北朝鮮が同日午前7時22分ごろ、同国北部慈江道舞坪里付近から東に向けて中距離弾道ミサイル1発を発射したとみられると明らかにした。