「プーチンは止められないようだ」 米議会が対露制裁の失敗を認める

米国議会が、対露制裁政策の失敗を認めたことが分かった。対露制裁はロシアの政策を変えることもなく、同国の経済に影響を与えることもなかった。米誌「ナショナル・インタレスト」がこのように伝えている。
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同誌によると、米国議会は「ロシアとその支援者に対する圧力の維持 米国による制裁の範囲と次のステップの検討」と題する公聴会を開催した。この公聴会では、対露制裁の今後の展開について議論することになっていたが、実際には議員、財務省や国務省の高官は議題を修正せざるを得なかった。この公聴会で米当局は、対露制裁が期待された結果をもたらさなかったこと、そして議員らは、どうやら「プーチンは止められない」ことを認めざるを得なかったという。
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米共和党のミット・ロムニー上院議員は同誌に対し、対露制裁が望ましい効果を上げていないのは、米国と欧州以外のあまりにも多くの国がロシア政府への制裁を避けており、制裁の目標を正確に定めることについて同盟国の間でまだ合意が得られていないためだと説明している。ロムニー氏は、「制裁がもたらす影響について、議会でも国民も、より明確に評価する必要があると思う」と指摘した。さらに同氏は、対露制裁が失敗した理由は公聴会で十分に議論されなかったためだと述べている。
これよりも前、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ドンバス地域で行われた住民投票を受け、新たな対露制裁を提案した。
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