今月2日、自走式プラットフォーム「北極」は、面積42平方キロメートルの氷塊の端に係留された。目的地に到着するまでには薄い氷が張った水域もあった。プラットフォーム「北極」は今後、氷の中に「閉じ込められ」、氷塊と一緒に2年間漂流する。
プラットフォーム「北極」の排水量は1万400トン、全長は83.1メートル、幅は22.5メートルで、乗員は48人(乗組員14人、研究者など34人)。燃料備蓄の観点からの自律ドリフトは2年、プラットフォームの耐用年数は少なくとも25年。
「北極」には、15の実験室と、氷上に研究エリアをつくるために必要なすべての機器が設置されている。極地探検家は、その氷塊と一緒に漂流しながら、北極の気候変動を一年を通して追跡し、気温の変動や海氷の変化を分析することができる。
9月にロシアのウラジオストクで開催された第7回東方経済フォーラムに参加した笹川平和財団・海洋政策研究所の阪口秀所長は、「今後もロシアを含む関係国と日本とは、北極圏の諸問題について一緒にやっていくべきだ」との考えを示した。
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