中国の駐米大使、イーロン・マスク氏の台湾をめぐる立場に感謝

中国の秦剛駐米大使は9日、米国の実業家イーロン・マスク氏が台湾を中国の特別行政区にすることを提案したことに対し、自身のツイッターで感謝の意を表した。
この記事をSputnikで読む
秦氏は、「台湾海峡の平和を訴え、台湾に特別行政区を設けるという考えを示してくれたことに対して、イーロン・マスク氏に感謝したい」と綴った。
また、台湾は統一後、特別行政区として高度な自治を享受し、「広大な発展空間」を手に入れることができるだろうと指摘した。
マスク氏は先に、英フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューに対し、台湾をめぐる紛争は避けられないとし、それを防ぐために台湾を中国の特別行政区にすることを提案した。また「香港に対するよりも寛大な取り決めができるかもしれない」とも述べた。一方で、マスク氏は、誰もがこのアイデアを好むわけではないと認めた。同紙では「マスク氏は台湾をめぐる紛争は避けられないと考えている」と述べられている。
ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポロジエ州、ヘルソン州のロシア連邦への編入
イーロン・マスク氏 ウクライナ東部はロシアを好むと発言
これよりも前、中国外務省の毛寧報道官はマスク氏の提案についてコメントし、台湾問題は中国の内政問題であり、中国政府は「一国二制度」に基づく平和的統一の政策を堅持すると表明した。
台湾をめぐる情勢は、8月初旬に米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問した後、悪化した。台湾は中国の一部であると考える中国は、この訪問について、米国が台湾の分離主義勢力を支持しているものだとして非難し、大規模な軍事演習を実施した。
関連ニュース
マスク氏、ウクライナでの「スターリンク」展開にかかった費用を明らかにする
イーロン・マスク氏 ツイッターで「ロシアとウクライナの平和」ビジョンを提示
コメント