トランプ氏は次のように述べている。
「彼(父ブッシュ元大統領)は重要文書を何百万と、古い中華レストランとつなげられた元ボウリング場の建物に入れ込んだ。その建物の入り口のドアは壊れていて窓は破壊されていたが、それ以外は安全だった」
トランプ氏はこの主張の根拠を示さなかったというが、父ブッシュ元大統領の在任中の公文書を保存管理する「ジョージ・ブッシュ大統領図書館」の建設に関する1994年の計画に言及しているとみられる。図書館の建設予定地はボウリング場跡地となっており、一部には確かに中華レストランがあったという。
トランプ氏は父ブッシュ元大統領は訴追されなかったのに対し、自分がFBIの捜査を受けていることに不満を抱いているようだ。
自らの正当性を訴えるためとはいえ、同じ共和党出身の大統領を批判する格好となった今回の発言。父ブッシュ元大統領の次男で元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏は、自身のSNS上に次のように投稿し、皮肉交じりにトランプ氏にコメントしている。
「非常に困惑している。私の父はおいしい中華が好きで、セブンテン・スプリットが好きだったって。ちきしょう、君はどうしちまったんだ?」
8月、トランプ氏がフロリダ州に所有する豪邸「マール・ア・ラゴ」が、FBIによる家宅捜索を受けた。FBIは最高機密文書を含む、およそ100の機密文書を押収。核兵器に関する機密文書を不正に所持していると報じられたが、トランプ元大統領は否定していた。
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