プーチン大統領は、ロシアは、欧州が市場価格であっても構わないから買いたいと欲しているものを売っているにもかかわらず、欧州はロシアとの取引に応じようとしないと指摘した。
「私たちはあなたから買うつもりなのに、あなたは売ってくれないではないか。不足はますます増える一方だ。ロシアとの協力は拒否などすべきではない」
プーチン大統領は「過去わずか1年でEUのマネーサプライは3兆ユーロも増えた」と指摘している。
プーチン大統領は欧州はこのマネーサプライを使って世界市場からガスをかき集めるつもりであり、そのために経済が発展途上にある諸国はガス購入により多くを支払わざるを得なくなるだろうと予想している。
「だが、もう一つ指摘しておきたいことがある。それは今、欧州の最高レベルの役人たち自身が強調していることなのだが、ここ数十年の欧州の繁栄は多くがロシアとの協力に負っていたということだ」プーチン大統領はこう述べた。
さらに、プーチン大統領は、「ロシアは常識に反してまで、価格を制限するような国にはエネルギー資源を供給しない」と断言した。
Gulf Newsの報道によると、米国はロシアがエネルギーから得る収益を奪うために、ロシアの原油価格を制限しようと、市場参加者らの支持を取り付けようとしている。しかし、G7諸国が(米国の)この尽力を支持する一方で、インドや中国など他の国々はロシアの石油の大口消費者であり続けており、途上国の多くがロシアに対して毅然とした態度をとることを拒否している。
「ノルドストリーム」の非常事態について
米国はガスパイプライン「ノルドストリーム」が爆破された後、より高い価格でエネルギー資源を供給できるようになった。「この事態のおかげで誰が利益を得るかは、すべて明白だ」プーチン大統領はこう指摘した。
プーチン大統領は「ノルドストリーム」のパイプラインの事件は、間違いなく国際テロ行為だと糾弾した。