NASAは地球からおよそ1100万キロ離れたところにある直径160メートルほどの小惑星「ディモルフォス」に重さおよそ570キロの探査機を衝突させる実験を行った。研究チームは衝突の衝撃で小惑星の軌道が変化したかの分析を続け、11日に結果を発表した。それによると、小惑星は本来、別のより大きな小惑星(直径約780メートル)の周りを11時間55分の周期で回っていたが、衝突後はこの周期が32分ほど短くなったという。探査機は時速2万3000キロの速度で小惑星に衝突した模様。
探査機は2021年11月に発射されたものだった。NASAはこの実験を踏まえ、地球の防衛者としての役割獲得に向けた姿勢をアピールできた形となった。
NASAによると、次に小惑星「ディモルフォス」が最も地球に近く接近するのは2123年のことで、地球から590万キロの距離を通過する模様。
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