テロが発生した「ノルド・ストリーム」の修復に必要なものは何か? ガスプロムCEOが語る

ロシアガス大手のガスプロム社のアレクセイ・ミレルCEOは、パイプライン「ノルド・ストリーム」の修復には、ロシア産のタービン用の新しい圧縮機ステーションの建設が必要になると述べた。
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ミレル氏は圧縮機ステーション「ポトーバヤ」の独シーメンス・エナジー産のタービンの問題を指摘した。「ポトーバヤ」のオーバーホールのための唯一のプラントがロシア企業に対して制裁を課したカナダにある。ミレル氏は、現在、このステーションには稼働中のタービンが1つもないと述べた。
同氏は「ノルド・ストリーム1の修復に関する問題は、ロシア産タービン用の新しい圧縮機ステーションを建設する必要があるという事実によっても悪化されている」と語った。同氏によると、予備計算では、新しいステーションを建設する方がはるかに速いことが示されている。
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ミレル氏は次のように述べた。
「欧州のパートナーやドイツがパイプラインの修復を望んでいるとは誰も言っていない。そして、規制の問題、制裁の問題、法的な問題がある。経済的な問題もある」。
これより前、同氏は「ノルド・ストリーム」の運用を復元するには、破壊後にパイプの大きな部分を交換する必要があるため、新しいセクションの建設が必要だと語っていた。また同氏によると、ガスパイプラインが圧力を失っていた速度を考えると、パイプの完全な破裂があったことが考えられる。
9月26日、ロシアが欧州向けにガスを輸送するパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の2か所で同時にテロが行われた。
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