2022年9月1日時点で、大陸間弾道ミサイルや潜水艦発射型弾道ミサイル、戦略爆撃機などといった「核兵器の運搬手段」の配備数はロシアが540基(機)、米国が659基(機)となっている。また、これらに積載されている核弾頭の数はそれぞれ1549個、1420個となっている。
また、配備されていないものも含めた核ミサイル発射装置、戦略爆撃機などの「核兵器の運搬手段」の保有数はロシアが759基(機)、米国が800基(機)となっている。
一方、ロシア外務省は米国側が提出したデータについて、一部の戦略兵器を計上していないと主張。戦略爆撃機「B-52H」41機とこれらに搭載されている核弾頭のほか、潜水艦発射型弾道ミサイル「トライデント2」が含まれていないとして、米国側の報告漏れを指摘している。
新戦略兵器削減条約はロシアと米国の間で結ばれた軍縮条約。現在の条約は2011年に発効し、昨年延長された。この条約によって、両国の戦略核弾頭の配備数は1550個、その運搬手段の配備数は700基(機)に制限されている。一方、比較的低出力で射程距離が短い場合が多い戦術核については制限されていない。
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