核のレトリック:虚偽報道?それともハルマゲドンは現実なのか?

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核兵器(イメージ) - Sputnik 日本, 1920, 11.10.2022
西側メディアは今日、ウクライナでの特殊作戦を背景に、ロシアの核兵器使用の可能性という話題をこぞって取り上げている。「スプートニク」は、ウクライナ紛争で核のレトリックがこれほど積極的に使用される理由について、専門家に話を聞いた。
恐ろしい「核のハルマゲドン」が現実となるための理由は実際にあるのだろうか?それともこれは、ロシアとの情報戦の一環として状況をエスカレートさせているだけなのだろうか?
米国のバイデン大統領は、状況が現在のペースで進展し続けた場合、世界は1962年のキューバ危機以来初めて核兵器使用の脅威に直面するとの考えをすでに表明している。
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一方、ロシアの軍事専門家ウラジーミル・エフセーエフ氏は、西側はウクライナ危機における最悪のシナリオを恐れる必要はないとの見方を示している。
「核攻撃は、ウラジミール・ゼレンスキー氏(ウクライナ大統領)の夢にすぎない。ウクライナの指導者は、ロシアがウクライナで戦術核兵器を使用することを強く望んでいる。なぜならウクライナ政府は、そうすれば北大西洋条約機構(NATO)軍が紛争地帯に投入され、西側の軍事同盟とロシアの間で本格的な戦争が始まると計算しているからだ。ウクライナは『クリミア大橋』でのテロがロシアをまさにそのような方向へ駆り立てることを強く望んでいた。しかし、それは起こらない。『クリミア大橋』は完全には破壊されておらず、ロシアはウクライナ軍に対して戦術核兵器を使用するつもりはない。これについて真剣に議論する必要さえない。なぜなら特殊作戦で目標を達成するためには通常のミサイル攻撃で十分だからだ。これは10日、ゼレンスキー氏に対してウクライナ全土で示された。一方、戦術核兵器を使用する1つのオプションは、実際にある。それはまさにゼレンスキー氏が望むように、西ウクライナでNATO軍の大規模な展開が行われた場合だ」
その場合、ロシア連邦軍事ドクトリンに従い、ロシアへの新地域の編入を考慮し、ロシアは敵の侵略を抑止するために戦術核兵器の使用を(予防措置としてのみ)許可する。
一方、エフセーエフ氏は、そのような最悪の事態が発生する可能性は極めて低いとの見方を示している。なぜならNATOがこのような形でロシアと米国、そして西側全体の間で現実的な核戦争を煽ろうとした場合、米国の有権者がバイデン氏を支持する可能性は低いからだ。
エフセーエフ氏は、ウクライナ情勢をめぐっては「アルマゲドンのレトリック」が煽られているが、一般の米国人はロシアとのあらゆる核紛争に反対しているとの確信を示している。
一方、モスクワ郊外にある「防空博物館」の館長を務めるユーリー・クヌートフ氏は、この状況について全く正反対の見方をしている。しかしクヌートフ氏は、核兵器を使用する用意がロシアにはあるという過熱報道は完全な虚偽報道だということに賛同している。
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一方、クヌートフ氏は、西側のマスコミはロシアの核兵器使用の可能性をあまりにも積極的に報道しており、これは偶然ではないとの確信を示している。
「おそらく、『核ヒステリー』を煽ることは、ロシアから身を守るためだとして米国の戦術核兵器をウクライナに供与するために西側の世論を操作する予定通りの準備だ。その場合、ウクライナは最初にロシア連邦に対して戦術核兵器を使用することができ、被害者であることや最終的な結果にかかわらず、すべてにおいて非難されるのはいつも通り、もちろん、ロシアだ。その際、米国と英国自体は、紛争の参加者ではなく、ウクライナを支持し、ウクライナに同情する観察者であり続ける。これが今日、最も可能性の高いシナリオだ。ロシアは核兵器の使用には全く関心をもっていない。なぜなら、その後に待っているのは、黙示録と放射能で汚染された土地だからだ。ロシア政府にとって、これは全く受け入れられないシナリオだ」
ゼレンスキー氏は西側にロシアへの先制核攻撃を呼びかけて、ウクライナ政府がまさにそのような事態の進展に関心を持っていることを示した。ゼレンスキー氏は、そのような行動は常軌を逸した結果を引き起こすにもかかわらず、文字通り、米国とその同盟国をたきつけている。
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一方、クヌートフ氏は、ホワイトハウスはおそらく、もっともらしい口実をもうけて通常の近代兵器だけでなく戦術核兵器も供与する形で、この「汚れ仕事」をウクライナに任せようと思っているだろうとの見方を示している。
「ウクライナ政府は、自分たちが核兵器を手に入れた場合には第3次世界大戦を恐れていないように思われる。ウクライナ指導部は、彼らが現在、ハリコフ方面、ヘルソン州とザポロジエ州での攻撃を準備し、可能なたくわえのすべてを集めたことをよく理解している。なぜなら戦闘行為の次の段階のためのそのような軍事力はもはやウクライナにはあり得ないからだ。したがって、ウクライナ指導部にとっては、西側から戦術核兵器を手に入れることが現状における優先目標だ。公式には防衛のためだが、実際にはロシアを攻撃するためだ」
すなわち、それが最も恐ろしいものであったとしても、いかなる犠牲を払ってでも勝利するということだ。そのため、ウクライナで戦術核兵器が使用される危険性は実際に存在する。しかしそれは、ロシアではなく、ウクライナによってだ。そして残念ながら、それが現実であり、その可能性は少なくとも50%はあるとクヌートフ氏は考えている。
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クヌートフ氏は、世界は大惨事まであと一歩のところに迫っているため、西側はこれをはっきりと理解しなければならないが、それでも大惨事を食い止めることはできると指摘している。
「今はすべての国際的なプラットフォームでこれについて声高に話す必要がある。まず最初に、国連や安保理、またブリックス、上海協力機構など世界の人口の半分以上を占める場でだ」
クヌートフ氏は、ウクライナ政府は現在、まさに核のシナリオを自分たちが利用できるすべての力で現実化しようとしているが、最終的にこのシナリオを回避するために、このような危険な事態の進展について世界に警告する必要があると締めくくっている。
なお、米国はロシアを疲労困憊させ、弱体化させるのに役立つシナリオであれば、それがどんなものであっても満足するだろう。そして、その1つが、ウクライナ領土で何年にもわたって続けられてきた軍事行動だ。
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