イランの女子選手 ヒジャブを被らず国際大会へ出場の理由を明かす

韓国のソウルでのスポーツクライミングのアジア選手権でヒジャブを被らず出場したことから一躍有名になったイラン女子代表のエルナズ・レカビ選手(33)は、テヘランに向けて出国する前にSNSを通じて、ヒジャブを着用しなかったのは突然、試合に出るよう呼ばれたためと説明した。
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レカビ選手は10月16日、ヒジャブを被らずに国際大会に出場。イラン出身の女子選手が国際大会でヒジャブを被らず出場した例はレカビ選手で2人目。
レカビ選手は世界選手権で4位を占めた。イランでは女性がプロスポーツに従事する際は、コーチが女性であることと、大会参加の際にヒジャブを着用することが義務付けられている。
「大会で更衣室にいた私は前触れもなく、急に呼ばれたのです。靴を履き、用具を揃えるのに忙しく、着用しなければいけないヒジャブを被るのを忘れました」BBCはレカビ選手の言葉を引用して報じている。
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レカビ選手はまた、家族や友人との連絡を絶ち、予定より1日早く韓国から出国したという報道を否定している。
テヘランに到着したレカビ選手は黒い野球帽にフードつきのトレーナー姿で国営テレビ報道からの取材に答え、出場が通知された時には更衣室にいて、靴をはき、用具を揃えるのに忙しかったというセリフを繰り返し、「誤解と不安」を招いたことを謝罪した。
イランでは先日、ヒジャブの被り方が適切ではなかったとの理由で警察に逮捕されたマフサ・アミニさん(22)が拘束時に死亡したことを受け、警察を非難する抗議行動や騒動が数週間にわたって続けられたばかり。公式的な情報では、アミニさんは人文の最中に心臓発作を起こしたとされている。
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