スプートニク通信が入手したメローニ党首の声明には、次のように記されている。
「私は明確で裏のない対外政策を行う政府を組織する。イタリアは高らかに頭を上げ、完全に欧州と北大西洋条約機構の一部であることを宣言する。この基準に同意しないものが政府に入ることはない」
また、新政府において「イタリアが欧州の弱点になることはなく、腰抜け国家にはならない」とも表明した。党首は新政府の閣僚候補者等に対し、この方針を共有するよう要請した。
先にイタリアではシルビオ・ベルルスコーニ元首相(86)がロシア寄りの発言を行い、物議をかもした。メローニ党首の声明は元首相の発言に対抗する意図があったと見られている。
ベルルスコーニ元首相は自ら率いる政党「フォルツァ・イタリア(がんばれ、イタリア)」の議員らと非公開で会談した際、ウクライナがNATOに加われば、第3次世界対戦が勃発すると警告したほか、ウラジーミル・プーチン大統領との関係を事実上、回復したと表明していた。ベルルスコーニ元首相はプーチン大統領と長年の親交があることで知られており、最近ではプーチン大統領の「親友トップ5の中で私が断トツだ」と自慢する音声が流出して話題になっている。
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