南クリル諸島 日本の立場を支持するウクライナの決議は「有意義」=岸田首相

日本の岸田文雄首相は24日の衆院予算委員会内で、南クリル諸島(日本側の定義では「北方領土」)の主権に関して、ウクライナを含め多くの国々から理解・支持が得られることは有意義だとの見解を示した。
この記事をSputnikで読む
岸田首相は、ウクライナ最高議会(議会)が「北方領土はロシアによって占領された日本の領土だ」と確認する決議を採択したことや、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領による北方領土に対する日本の主権を支持する声明についての見解を問われ、「日本の立場について、ウクライナを含め多くの国々から理解・支持が得られることは有意義なことであると考える」と答えた。
日露平和条約 新たな現状で締結のチャンスはあるのか? 日露の専門家らの見解
同時に、岸田首相は、ウクライナ情勢によって日露関係は厳しい状況にあるが、日本政府としては「領土問題を解決し、平和条約を締結する」という方針を堅持していきたいと述べた。
ウクライナ最高議会は10月7日、「日本の北方領土に関する国際社会への呼びかけ」に関する決議を採択し、南クリル諸島に関する日本の立場を支持。ゼレンスキー大統領も「ロシアが不法占拠している北方領土を含む、日本の主権と領土の一体性を支持する」とビデオメッセージで発言し、日本との連携をアピールしていた。
関連ニュース
日本はロシアとの平和条約締結の方針を堅持=松野官房長官
ゼレンスキー氏の「クリルは日本領」発言 サハリン州知事「ばかげている」
コメント