同紙によれば、サウジアラビアの皇太子は顧問に、バイデン氏がバラク・オバマ政権の副大統領だったときも、バイデン氏に「感銘を受けなかった」と語った。さらには、ムハンマド皇太子が、バイデンの前任者である共和党のドナルド・トランプ氏と会うことを好んだと述べた。
同紙の情報筋は「バイデン氏はムハンマド皇太子と1年以上連絡をとることを拒否していた。今年7月にジェッダで最終的に会談が行われたとき、出席したサウジ当局者は、バイデン氏がそこにいたくなく、政治的議論に興味がないと感じた」と指摘した。
また、中東を専門とするエロン・デビッド・ミラー氏は同紙に対し、現在、ワシントンとリヤドの間には「実質的に信頼がない」と語った。バイデン氏とサウジ皇太子の間の個人的な敵意は、かつて親密だった2つのパートナー間の緊張を高める触媒となっており、今後この傾向はエスカレートする可能性が高いという。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官は24日の記者会見で、この報道が「ばかげている」とコメントした。同氏は、現在、米国がサウジアラビアとの関係を見直し続けており、このプロセスの可能な結果について今のところ発表できないと述べた。
これより前、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はジョー・バイデン米大統領と会談した中で、大統領から2018年にトルコ、イスタンブールのサウジアラビア大使館で殺害された反政府記者ジャマル・カショギ氏について言及されたことを受け、「米国の過ち」を指摘した。サウジアラビアの政府高官が、テレビ局「アルアラビア」に対し、明らかにしていた。
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