欧米 ロシアの農産物輸出を阻止しアフリカ・アジア諸国を苦しめる=露外務省

米国と欧州は、ロシア産農産物や肥料の世界市場へのアクセスを妨げることで、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの国々を苦しめている。これは、28日に発表されたイスタンブール協定の実施状況に関するロシア外務省の声明に記載されている。
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7月22日にトルコのイスタンブールでロシアと国連の間で調印された食糧取引に関する覚書では、国連が世界市場への農産物や肥料の輸出制限を解除し、ウクライナ領の黒海にある港からウクライナ産穀物を輸出する取引について記されている。
ロシア外務省の声明では、ロシアはウクライナと違って世界有数の肥料輸出国であり、肥料がなければ食料消費国だけでなく生産国も飢餓の危機にさらされると指摘されている。
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さらに声明では、「ロシアの企業は、肥料を商業的に供給することができないばかりか、最貧国へ肥料約30万トンを送ることさえできない。しかも、無料で送ることもできない」と述べられている他、肥料のうち80%がラトビアの倉庫で滞留しているが、エストニア、ベルギー、オランダの倉庫でも出荷できない状況にあると記されている。
外務省は、現在の状況の主な原因は欧米による一方的な制裁であり、その悪影響はイスタンブール協定の実施によって緩和されるはずだったとみている。同省は、欧米諸国がアフリカ、アジア、ラテンアメリカの国々を「苦しめて」いると指摘している。
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