ロシア外務省の声明では、ロシアはウクライナと違って世界有数の肥料輸出国であり、肥料がなければ食料消費国だけでなく生産国も飢餓の危機にさらされると指摘されている。
さらに声明では、「ロシアの企業は、肥料を商業的に供給することができないばかりか、最貧国へ肥料約30万トンを送ることさえできない。しかも、無料で送ることもできない」と述べられている他、肥料のうち80%がラトビアの倉庫で滞留しているが、エストニア、ベルギー、オランダの倉庫でも出荷できない状況にあると記されている。
外務省は、現在の状況の主な原因は欧米による一方的な制裁であり、その悪影響はイスタンブール協定の実施によって緩和されるはずだったとみている。同省は、欧米諸国がアフリカ、アジア、ラテンアメリカの国々を「苦しめて」いると指摘している。