これに先立つ27日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はモスクワで開かれた有識者会議「ヴァルダイ国際討論クラブ」で登壇し、「様々な国が米国の要求を断っているが、それでもなお米国は圧力を加え続けている」と主張していた。
ジャ氏は次のように話している。
「ワシントンに『NO』と言えるかどうかが、各国が国際政治において成長を果たし成熟したか、西側の新自由主義の洗脳や陶酔を乗り越えたかどうかを示す指標となる」
ジャ氏は、プーチン大統領は孤立主義の立場を取っているわけでなければ、いつでも米国に対抗しなくてはならないと考えているわけでもないと指摘する。
「プーチン大統領の視点はより複雑な国際主義的な展望を示している。つまり、大国は重要な役割を担うことは自明のことだが、自らの力の限界を示すこともまた必要というわけだ」
ジャ氏は大国間の軋轢や対立は不可避だとしたうえで、重要なことはそれらをコントロールし、うまく妥協に持ち込むことだと指摘している。また、世界は新しい共存体制と大国の共同制御という新しい段階に適応しなくてはならないと強調した。
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