英国 F-35戦闘機のパイロットが不足、国防相が認める

英国のベン・ウォレス国防長官は、F-35第5世代戦闘機の数が、操縦に向け訓練を受けたパイロットの数を上回っていると認めた。英スカイニュースが報じている。
この記事をSputnikで読む
ウォレス氏は貴族院(上院)委員会で、パイロットの訓練が遅れていることとF-35ライトニング機が新しいことに問題があると強調し、英国には既存のF-35を飛ばすだけのパイロットが足りていないと述べた。
記事によると、英空軍は現在、F-35戦闘機を23機保有しており、3機を米国に派遣した。英国は当初、F-35戦闘機を138機購入する予定だった。
【解説】F-35戦闘機の調達:米企業のために自国民に大きな負担を課す日本の防衛省
先に、スカイニュースは文書を引用し、英国は戦闘機を操縦するパイロットの訓練に関し、問題に直面していると報じた。パイロットの養成能力は、航空機の不具合、教官増員の必要性、訓練用の外国人の流入により危機的状況にある。ウクライナにおけるロシアの特殊作戦開始を受けて、英政府が東部のNATO(北大西洋条約機構)同盟国を「保護」するべく、高速機を増派したため、ユーロファイター・タイフーン戦闘機のパイロット訓練に対する需要も減少している。関係者によると、ウォレス氏はマイケル・ウィグストン空軍参謀長にパイロット養成問題の解決を指示し、「唯一の優先事項」とした。
関連ニュース
英情報機関「MI5」のサイトがサイバー攻撃受ける=BBC
中国の第5世代戦闘機は米国のF-35より優れている=Military Watch
コメント