リチャード司令官によると、ウクライナ紛争は米国の軍事的脆弱性を露呈し、この問題は大半の政治家が認めようとしている状況よりもはるかに深刻であるという。
「我々が体験しているウクライナ危機は、ウォーミングアップに過ぎない。もっと大きなものが待ち構えている。間もなく我々は試練を迎えるだろう」
「米国の対中国抑止力を評価する限り、我々の船はゆっくりと沈みつつある。中国はその能力を米国よりも速いスピードで実行に移しているからだ。どれだけ我々の指揮官が優れていようと、あるいは我々の船舶が優れていようと、その数は不十分だ。そしてこれはごくごく近い将来の問題である」
リチャード司令官は、現在の米国の唯一の利点は潜水艦になると仮定。しかし米国が潜水艦のメンテナンスや新規建造について問題を解決しなければ、そうはならないとの考えを示した。
リチャード司令官は、米国軍の弱点を世に知らせることは敵によるその利用を助長するばかりだと指摘。しかし盲目的な自己満足にこそ、より大きな危険が隠れていると同氏はまとめた。
スプートニク通信ではこれより前、米軍事専門メディア「19FortyFive」のジャック・ バックビー論説員の「西側諸国から供給された兵器の点検を行うために米軍をウクライナに派遣することは、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の全面的な衝突にエスカレートする恐れがある」との意見を取り上げた。