松野官房長官は、日本政府としては核実験の実施を含め、北朝鮮がさらなる挑発行為に出る可能性はあるものと考えていると明らかにし、北朝鮮の完全な非核化に向けて日米・日米韓で緊密に連携していくと表明した。
一方で、松野官房長官は「安保理が一部の国々の消極的な姿勢により、北朝鮮による深刻な挑発行動と度重なる決議違反に対して行動出来ていないことは大変遺憾だ」とした。
こうした上で、日本は「米国をはじめとする国際社会と協力しながら、北朝鮮に対し安保理決議の下でのすべての義務に従うことを求めていく」とし、「中露を含む安保理理事国には、安保理が国際の平和と安全の維持という本来の責任を果たすことを求めていく」と述べた。
北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は7日、5日まで行われた米韓両軍の大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」に対応するため、2日から5日にかけて弾道ミサイルの発射などによる「軍事作戦を行った」と発表した。松野官房長官はこの報道へのコメントを差し控えたものの、北朝鮮が発射したミサイルについては防衛省で分析を進めていると説明した。
関連ニュース