9月22日、日銀は金融政策決定会合で金融緩和の維持を決めた。円安・ドル高が加速し、政府・日銀は1998年6月以来24年ぶりの円買い介入に踏み切った。NHKによると、この日の市場介入後、円相場は5円以上変動し1ドル=140円台前半まで値上がりした。
しかしながら、円高は一時的なものに過ぎず、再び円安が続いていた。これを受け、10月21日夜、政府・日銀は介入の事実をあえて明らかにしないいわゆる「覆面介入」を実施したとされている。
財務省は10月31日、9月29日から10月27日にかけて総額6兆3499億円の為替介入を実施したと公表。月間の介入額としては9月を上回った。10月は複数回にわたって介入を実施した可能性があり、21日に最大で5兆5千億円の円買い介入があったとの推計が市場関係者から出ている。
10月に市場介入を実施したことについて、鈴木財務相は「介入には一定の効果があった」との認識を示した。
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