グランプリ・ロシア大会の男女シングルではISUのグランプリと同じように、各選手が第1~6戦の中から最大で2回出場し、順位結果に応じてポイントが付与される。その合計点をもとに、来年3月に南部ソチで開かれるグランプリ・ファイナルに出場する選手を露フィギュアスケート連盟が決定する。すでに第1、3戦で優勝したカミラ・ワリエワ選手(16)は、ファイナル進出をほぼ確実にしている。
第4戦モスクワ大会の女子シングルには次の4人を含む12人が出場する。
ソフィア・アカチエワ(15)
ワリエワ選手のコーチでもあるエテリ・トゥトベリーゼ氏に師事。グランプリ、第1戦では2位に食い込んだ。2020、2021年のロシアのジュニア大会で優勝経験もある期待の新星。今回の優勝候補の一人でもある。
アナスタシア・ジニナ(15)
第1戦でワリエワ、アカチエワ両選手に次いで3位。昨年のジュニア・グランプリでも2個のメダルを獲得し、ファイナル出場が見込まれていたものの、新型コロナウイルスのオミクロン株の流行の影響で中止となった。
ソフィア・ムラヴィヨワ(16)
トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏に師事。現在の彼の門下生のなかでは唯一、シニアの女子シングルに出場している選手。ISUジュニア・グランプリ(オーストリア大会)で優勝経験がある。第3戦のカザン大会に出場するとみられていたが、けがの影響で第4戦への出場となった。
エリザベータ・トゥクタミシェワ(25)
ただでさえ選手生命が短いフィギュア界で、シェルバコワ、ワリエワ両選手らを始めとする10代の強豪がひしめくなか、現在も第一線で活躍するベテラン選手。今回の第4戦では唯一の20代だが、大会直前の練習では4回転トゥーループを決めるなど、若手選手に引けを取らない。過去にはISUグランプリファイナル(2014)や世界選手権(2015)で優勝経験あり。現在も国内外にファンが多く、大人の魅力で会場を沸かせる。
出場が予定されていた優勝候補の1人、マイヤ・フロミフ選手(16)は指のけがの影響で直前で出場を取りやめた。
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