複数の評価によると、カタール当局は開催のために2000 億ドル(約27兆9000億円)を投入した。これは、過去21大会すべての総費用を上回っている。例えば、2014年ブラジル大会と2018年ロシア大会の開催費用は150億ドル(約2兆940億円)未満だった。
なお、米国のコンサルティング会社 Front Office Sportsによると、2000億ドルという金額は、12年間にわたって実施されたインフラ計画の資金にすぎず、最終的な費用は2200億ドル(約30兆7100億円)、またはそれ以上になる可能性がある。一方、カタールはこのような多額の費用を負担することができる。
専門家らによると、カタールは商業的な目標を追求していないが、国の防衛と安全保障を確保するために承認された戦略の枠組みの中で行動しており、そこでは「ソフトパワー」に重要な役割が割り当てられている。
一方、W杯のために建設された施設の行く末に疑問が生じている。それぞれ68億ドル(9477億円)相当の各スタジアムは、必要なくなる可能性があるという。フォークスが消息筋を引用して報じたところによると、スタジアムの一部は解体が計画されおり、その他のスタジアムは別のニーズのために使用されるという。
スプートニク通信は先に、W杯カタール大会をめぐり、カタール当局はすべてのファンを歓迎する用意があるが、好意的な歓迎を受けるのはカタールで施行されているイスラム法(シャリア)を順守する来訪者のみとなると報じた。
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