ポリティコは文書について、検閲を行ったとして2021年にトランプ氏がツイッターなど複数のSNSを相手取って起こした集団訴訟の1つに関連して裁判所に提出されたものだと指摘している。裁判所は5月、2021年1月の議事堂占拠事件以降にトランプ氏のアカウントを停止したツイッターに対するトランプ氏の訴えを棄却した。
トランプ氏の弁護士らは文書の96ページで、ツイッターと米国当局が「米国人が死活にかかわるほど重要だと考えている問題に関する意見や情報の抑圧」に取り組んでいると主張している。この問題とは、新型コロナウイルスの発生源やそのワクチンの有効性、2020年米大統領選挙の結果の信頼性、バイデン米大統領の息子ハンター氏の犯罪を暴露する同氏のノートパソコンから見つかった証拠の真実性など。
文書では、トランプ氏がイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイにたとえられている。ガリレイは、地球が太陽の周りを回っているという「地動説」を広めたことでカトリック教会から迫害された。文書では「大多数の人がこの考えを非常識だと考えていた。しかし、非常識な考えは時に真実である」と述べられている。
スプートニク通信は先に、ツイッターを買収したイーロン・マスク氏は、同社が「言論の自由」を主軸に据えた新しい方針を取ることを示したと報じた。