ポーランド東部の爆発、「ミサイル」がロシアから発射されたとは考えにくい=バイデン大統領

ポーランド東部に着弾したとされる「ミサイル」がロシア領から発射されたことを示す証拠は事前調査の段階で確認されなかった。ジョー・バイデン大統領が表明した。
この記事をSputnikで読む
バイデン大統領は訪問先のインドネシア・バリ島で行った世界首脳らとの会談後に開かれた記者会見で、ポーランド東部に着弾したとされる「ミサイル」がロシアから発射された可能性は少ないと表明した。
バイデン大統領は、調査が完全に終了するまでは明言を避けるとした上で、「これがロシアから発射されたという説はありえそうもない」と発言した。
バイデン大統領は調査の終了を受け、その後の対応を検討すると発言した。
日本外務省はポーランド東部の爆発でロシアの関与を疑問視、「NATOを怒らせても意味がない」
先にポーランド・メディアは、2発の「ミサイル」がポーランド東部ルブリン県に着弾したと報じていた。これにより民間人、2人の死亡が明らかになっている。ルブリン県はウクライナ、ベラルーシと接している。ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は先にいかなる主体が「ミサイル」を発射したかを示す証拠は確認されなかったと表明していた。
ポーランド東部での 「ミサイル」着弾報道、事態のエスカレートが目的=露国防省
軍事専門家のアレクセイ・レオンコフ氏がリアノーボスチ通信の取材で発言したところによると、今回の事態はウクライナ側が発射した旧ソ連製S300ミサイルによる爆発の可能性が高いという。ウクライナ軍の発射した弾道ミサイルが居住区に着弾する事態はこれまでにも多数確認されている。
米国防総省はこの事態を受け、事実確認を進めている。事実確認が完了するまでNATO第5条(集団自衛)について言及する時ではないと公式に表明している。
関連ニュース
G20でロシアを孤立させられなかった ショルツ独首相
世界は、米国がウクライナ紛争を挑発したと確信している=露ラブロフ外相
コメント