森元首相「ゼレンスキーはウクライナ人を苦しめている」 日本メディアの偏向報道も批判

日本の森喜朗元首相は18日、日本維新の会の鈴木宗男参議院議員のパーティーで挨拶し、ウクライナ情勢に触れたなかで、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領や日本メディアを批判した。共同通信が伝えている。
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共同通信が伝えたところによると、森元首相は次のように述べている。

「ロシアのプーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー氏は全く何も叱られないのはどういうことか。ゼレンスキー氏は、多くのウクライナの人たちを苦しめている」

また、対露制裁やロシア批判を繰り返す岸田文雄首相については「米国一辺倒だ」と指摘した。
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一方、ロシアのウクライナにおける特殊軍事作戦をめぐる日本メディアの報道については、次のように指摘した。

「日本のマスコミは一方に偏る。西側の報道に動かされている。欧米の報道のみを使っている感じがしてならない」

日本メディアの報道をめぐってはこのごろ、ウクライナとの国境に近いポーランドの居住区にミサイルが着弾し2人が死亡した問題で、発生当初、各社は米AP通信を引用する形で「ロシアのミサイルが着弾」といった見出しで一斉に伝えた。だが当時、ポーランドや米国の公式発表では、誰がミサイルを発射したかについては触れられていなかった。
その後、米バイデン大統領は「これがロシアから発射されたという説はありえそうもない」と発言。反露路線を貫くポーランドや北大西洋条約機構(NATO)でさえ、着弾した2発のミサイルはウクライナ軍が発射した防空ミサイルだった可能性が極めて高いとの見解を示している。
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