APECロシア代表「露の孤立化は危機悪化を招くと世界が理解」

APEC(アジア太平洋経済協力会議)サミットでロシア代表を務めたアンドレイ・ベロウソフ第1副首相は19日、会談を終えた所感を述べたなかで、「世界はロシアの孤立化の試みが危機の悪化を招くと理解し始めた」との見解を示した。
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ベロウソフ第1副首相は、全体会合以外で米国側との接触はなかったとしたうえで、サミットでの西側諸国の動きについて次のように述べている。

「他のいわゆる非友好国の国々の代表団とは、おおむね信用できるもの(編注:接触)があった。だから、こうした点で不快感を感じることはなかった。私はロシアを孤立化させようとする試みが危機の深化を招くだけだという理解が広まりつつあると思う」

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また、この日に演説した米国のカマラ・ハリス副大統領の発言内容について、「ロシアに対する非難は全くなかった」として一定の評価をした。
APECサミットは18~19日、タイのバンコクで行われた。採択された宣言で懸案のウクライナ情勢に関しては、ウクライナ紛争を「ほとんどの参加国が非難する」としたものの、「他の見解もある」と書き加え、ロシアに配慮を見せる形で妥結した。
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