同紙によると、ジョンソン氏は15日にシンガポールで行われたフォーラムで、中国を「強圧的独裁国家」と表現したという。ジョンソン氏の講演には、アジアの実業家や投資家、外交官など約500人が出席した。
17日、ブルームバーグ氏はジョンソン氏の中国に関する発言は純粋に個人的な意見に過ぎないと指摘し、ジョンソン氏の演説についてフォーラム参加者に謝罪した。ブルームバーグ氏は「講演者(ジョンソン氏)の発言に動揺し、心配していた方々には、お詫び申し上げます」と述べた。
同紙によると、ジョンソン氏を招待したブルームバーグ氏は、夕食会中、一部のフォーラム参加者の反応(中国の実業家も含まれていたとされる)を見て、ジョンソン氏の演説について個人的に謝罪した。
ジョンソン氏は今年7月7日、英国の首相および保守党党首の辞任を表明した。英政府ではジョンソン首相への不信から閣僚の辞職が相次いでおり、2日もたたないうちに財務大臣など重要なポストをはじめとする50人近くが辞表を提出した。英政府内では、コロナウイルスの感染拡大で全国にロックダウン(都市封鎖)が敷かれていた時期に首相官邸でパーティーが催されていたことが発覚。大きなスキャンダルを呼んでいた。パーティーが開かれていたのは2021年4月6日、英国王室フィリップ殿下の国葬前で国喪が宣言されていた。
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