記事では「(ポーランドでの)ミサイル着弾をめぐるウクライナ政府の頑なな振る舞いは、米国の保守派だけでなく、ホワイトハウスや他のNATO(北大西洋条約機構)加盟国にも失望や憤りを招いた」と述べられている。
米政府はミサイルがウクライナ製だったことを認めたが、この件でロシアを非難したゼレンスキー大統領の発言が気に食わなかったと主張されている。
筆者によれば、これは特殊作戦の開始以来、ウクライナが関与した初めてのスキャンダルであり、現在の状況は米国内でも大きな反響を呼んでいる。
筆者は「ポーランドとウクライナの国境で起きた死傷事故は、下院が共和党に支配された今、米国の今後のウクライナへの支援に関する議論を再燃させた」と指摘した。
さらに、保守派の関係者や活動家は、以前からバイデン氏のウクライナ政策に懐疑的であり、ポーランドでの悲劇は火に油を注いだと結論づけられている。
15日夜、ウクライナとの国境付近のポーランド領内にミサイルが着弾し、2名が死亡した。ポーランド政府は当初、ミサイルはロシア製で、NATO理事会を召集していると主張していた。しかし、ポーランドのドゥダ大統領は16日、ポーランド当局は落下したミサイルはウクライナの防空システムによるものと推測していると明らかにした。
ロシア国防省は、この日、ウクライナとポーランドの国境付近の目標に対する攻撃はなく、公開された一部の破片の写真もロシア製兵器とは無関係だと表明した。ロシア国防省は、ポーランド・メディアによる「ロシア製」ミサイルの撃墜に関する記述は、すべてエスカレーションを目的とした意図的な挑発行為であると指摘した。
ゼレンスキー大統領は16日、ウクライナが関与したとは疑ってもいないと表明した。しかし、その翌日には、事件について何が起こったのかは100%はわからないと話した。
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