学者たちは以前、海洋の混合は風と関係があると考えていたが、その原因は南極大陸から氷山が分離した結果発生している津波であることがわかった。調査チームはその研究の中で、最近分離した面積およそ7万8000平方メートルの氷山を例として挙げた。
この氷山が分離する前の海水温は、水深約50~100メートルでより低く、より深いところではより暖かかったが、氷山の分離後、状況は急激に変化した。海水温は、さまざまな深さではるかに均一になった。このような海水の混合は、海水温度の変化を引き 起こす。これは海洋生態系にとって重要な栄養素の量に影響を与える。
調査チームは、南極地域の気候変化を予測する現在のコンピューターモデルでは内部の津波が考慮されていないと指摘した。新たな発見により、内部の津波とそれに続く南極の氷河の融解が、生態系と海面にどのように影響するかについての理解が変化しつつあるという。
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