EU、ロシア産原油価格の上限設定 合意に至らず

EU(欧州連合)加盟国は、ロシア産原油の上限価格について合意に達することができなかった。ブルームバーグが外交官の話として伝えている。
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同紙の関係者によると28日夜、先週保留となった協議を行ったが、EU内の交渉は停滞している。ポーランドとバルト諸国が、依然として提案されている価格が高すぎると考えているという。
これよりも前、EUが1バレル62ドルの上限を設定する可能性について協議しているとの報道がなされた。
米紙ポリティコは先週、多くのEU諸国が、ロシア産原油に1バレル65〜70ドルの価格上限を導入する案を支持したと報じた。一方で、ポーランドは30ドルという上限を支持した。
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その後、英紙フィナンシャル・タイムズは、欧州の外交官の話を引用し、ポーランドの案はEU内の結束を乱しかねないと報じた。
EU(欧州連合)は10月上旬、ロシア産石油の第三国向け海上輸送の価格上限を決定するための法的根拠を含む、第8弾目となる対露制裁を導入した。価格上限は、石油に対しては12月5日、石油製品に対しては2023年2月5日に設定される予定。
ロシアのプーチン大統領は、西側諸国がロシアのエネルギー資源の価格に上限を設ける考えを示していることについて、ロシアは自国の利益と相反する場合、海外には何も輸出しないと繰り返し発言している。アレクサンドル・ノバク副首相も、ロシアは市場条件に基づいてのみ行動するとし、1バレル60ドルでもそれ以外の価格でも、価格上限を課す国には石油を輸出しないと述べた。
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