ロシアの「ハチ公」、亡くなった主人探し2年間役場に通い続ける

ロシア極東のサハ共和国で、2年前にこの世を去った飼い主を探して役場に通い続けている犬がいる。10歳のロシアの忠犬「ハチ公」は、ヤクート語で友達を意味する「ドゴル」という名前で、役場でも顔パスならぬ「吠えパス」で入っていけるという。
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飼い主のアレクサンドル・イワノフ氏はオレニョーク地区(日本では市町村にあたる行政単位)の首長だったが、2020年に心臓疾患で亡くなった。だが、ロシアの忠犬ハチ公はそのあとも地区役場に通い続けているという。
ドゴルをよく知る役場職員は次のように語る。

「ドゴルはいつも飼い主について回っていました。もうイワノフさんが亡くなって2年が経ちますが、未だに役場に通い続けています。警備員はドゴルが大きく吠えるのが聞こえるとドアを開け、イワノフさんを待つかのように彼が働いていた執務室に何時間も座っているのです」

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現在、地区長はイワノフさんの妹にあたるエレナ・イワノワさんが務めているといい、ドゴルはエレナさんについて回ることもある。ドゴルは役場の式典やイベントに出席するのも好きで、いつもお立ち台のそばに寝転がっているという。

「イワノフさんの妻はドゴルを紐でつないでおこうとするのですが、抜け出して役場に来ちゃうのです。このごろ、執務室で見つかったイワノフさんの写真を机に置いていたのですが、ドゴルは写真の前に長い間座り込み、悲しんでいるようでした。本当に信頼できる友達ですね」

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