マスク氏はツイッターへの投稿で、「ベイカーが社会的対話に意義を持つ情報の隠蔽に関与していたとの懸念から、ツイッターから解雇された」と記した。
先にマスク氏はハンター・バイデン氏のノートパソコンに関する報告書のリンクをSNSに投稿していた。
調査を行ったのは、ジャーナリストのマット・タイービ氏で、その報告によるとツイッター社は、2020年の大統領選前夜にジョー・バイデン氏の息子が所有していたノートパソコンをめぐる件で情報を隠蔽したという。
記者によると、ツイッター社はバイデン氏の選挙対策委員会側からSNS上のコンテンツをチェックするよう要請を受け、これに応じたとのこと。報告によると、SNSの指導部は共和党よりも民主党との連携を優先していたという。
ベイカー副ゼネラルカウンセルの名前はハンター・バイデン氏をめぐる議論の中で、メールのやり取りがあったことがこれまでの調査で指摘されていた。
2020年10月、ツイッターはバイデン氏の息子のハンター・バイデン氏にまつわる話を全力を投じて隠蔽した。ハンター氏の事件は民主党推薦で大統領候補として出馬している父、ジョー・バイデン氏に影を落とした。後に「地獄のノートパソコン」と呼ばれた、ハンター氏のノートパソコンに保存されていたファイルの暴露で、外国の大物との怪しげな取引や、父親の七光りを利用して行っていた売買疑惑が日のもとに明らかになった。
フェイスブック(過激派組織としてロシア国内では活動を禁止されている)がこうした話の拡散を抑制していたころ、ツイッターはさらに先を行っていた。ツイッターは完全にこのテーマの広がりを禁止したほか、事件を報じた米紙「New York Post」のアカウントを凍結した。その後、米国の保守系社会学者らは、少なくない有権者がハンター氏にまつわる騒動の「秘匿」がなければ、ジョー・バイデン氏は選挙に勝てなかっただろうとみなしていると主張した。
関連ニュース