囚人の交換はアラブ首長国連邦のアブダビ空港で行われた。ブート氏はロシアのブヌコヴォ2空港に到着した。
ブート氏は元ソ連軍の将校で、米国人の殺害をめぐる共謀やテロ組織への支援などの罪で、米国で禁錮25年の実刑判決を受け、約15年にわたって服役していた。ブート氏は「武器公爵」の異名で知られている。
一方のグライナー氏は世界的に有名な女子バスケットボール選手のひとり。2022年2月にモスクワのシェレメチェボ国際空港で検査の際、ハッシュオイル(大麻オイル)を含んだ電子タバコを所持していたことが発覚し、拘束された。8月初め、麻薬を密輸した罪で懲役9年の有罪判決を受けたが、その後、控訴したことがわかった。
バイデン大統領は裁判所の判断を「受け入れられない」とし、グライナー氏の「即時釈放」を要求していた。
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