ブート氏は米国がテロ組織に認定しているコロンビアの左翼反政府武装組織への兵器供給で米国市民の殺害に共謀した罪で起訴され、25年の拘禁刑を受け服役していた。露米当局の交渉の末、8日にグライナー元受刑囚との身柄交換で解放された。
ブート氏はRTのインタビューの中で、拘禁生活のなかで一番辛かったのは「電話は月1回で、家族や友達となかなか連絡が取れなかったこと」と振り返る。だが、自らへの嫌露感情による差別や、他の囚人や看守らからの差別は特になかったという。
一方でブート氏は、西側諸国はロシアが独立した発展の道を歩むことに「ショック」を受けていると話す。
「西側では90年代のソ連崩壊が始まったときに、彼らは我々にとどめを刺さなかったと考えている。ロシアが今誰にも依存せず生きる道、本当の独立国として発展しようと人々が選んだことは、彼らにとってはショックなニュースだ」
また、ブート氏はロシアのウクライナにおける特殊軍事作戦を支持していると表明し、自らの能力を生かす可能性があるなら参加する準備もあるとした。また今後については、まずは自由の空気や愛する人々との時間、祖国にいることを満喫したいとしている。