コロナで国境が閉鎖されても例外あり アムールトラは露中国境を自由に往来

ロシアと中国は希少動物となったアムールトラを救済すべく連携し、国境区域に自然保護区を設置。アムールトラの移動を共同でモニタリングしている。現在、両国の研究者らは愛称「アムバ」の雌トラの動きを注意深く監視している。「アムバ」はすでに今年2回目の越境の旅を行った。
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ロシアに住む雌アムールトラの「アムバ」は、今年2回目の中国旅行を行った。首輪につけた衛星データから、彼女がDaxing'anling地域(中国)に到達し、さらに狩りに成功したこともわかった。今年1回目の旅は1月で、わずか10日間だった。「アムバ」の移動経路を追跡しながら、研究者らは足取りが交通量の激しい道路と重ならないか、この希少動物に危険は及んでいないかを確認している。
現在のアムールトラの主な生息地はロシアの沿海地方とハバロフスク地方であり、世界のアムールトラの個体数の90%以上がここに集中しているまた中国の吉林省と黒竜江省の保護区にも生息している。この大きく美しい猛獣の最大の生息地は、中国のトラ・ヒョウ東北国立公園と、ロシア沿海地方の国立公園「ヒョウの国」として合わせて形成されている。
近年、ロシアと中国は野生アムールトラの保護に関する実り多い取り組みを行ってきた。研究者交流や森林保護関係者交流などもその一つで、野生トラ・ヒョウの監視などの経験共有や共同研究が行われている。露中の協力はすでに成果を上げており、最新の統計データによると、ロシア国内のアムールトラの数は750頭。2015年に行われた前回調査では520-540頭だった。
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露国立公園のカメラが捉えた、動物たちの夜の表情
強く優雅なアムールトラは独特の鮮やかな色をもち、名実ともに世界で最も美しい猛獣だとみなされている。スプートニク通信ではこれより前、英国自然史博物館が2020年、世界最大級の野生動物写真コンクールにおいて、ロシア沿海地方の国立公園「ヒョウの国」で撮影されたアムールトラの写真を最優秀賞として認めたことを取り上げた。
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