ウクライナでの露特別軍事作戦

高給と良い暮らしが約束 ウクライナ軍側で戦おうとアフリカ人傭兵がシリアから続々出国

シリアのイドリブにいるスプートニクの消息筋が、シリア北東部のジエル・アシュグル、ラタキアの村にいた外国人傭兵の中で新たな一団が編制され、シリアとは全く異なる軍事紛争地を目指し、北西部へ移動を開始したという情報を伝えた。移動しているのは主にチャドから来た傭兵で、彼らはウクライナ側で戦うため、シリア国外へと出ている。 
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複数の消息筋が、11月の1カ月だけでもイドリブ州(同州は名目上はウイグル人イスラム過激組織「トルキスタン・イスラム運動」の実効支配下にある)のテロリスト共同体にいたチャド人傭兵、40名あまりが3つの集団に分かれ、トルコ領を通ってウクライナに入ろうと出て行ったと話している。
消息筋らは、傭兵らの移送は「トルキスタン・イスラム運動」と「アル=ヌスラ戦線」の指導部とトルコの国家憲兵が協調行動をとって実現されていると話している。最初の移送はシリアのハレム市とトルコ南部のレイハンルィの接する国境地帯で行われた。
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情報筋は、最近、テロ組織「タハリール・アル=シャーム」とイドリブにおけるチャド人戦闘員の代表との間で交渉が行われたと断言している。チャド人にはウクライナ領への移送で支援を約束された。傭兵らはウクライナ軍のいわゆる「外人部隊」に入って戦うことで月額最高で6000ドルの給料を受け取る。また家族をウクライナに送り、住居提供の支援を約束された。
消息筋によれば、チャド人武装戦闘員らはウイグル人と同じく、積極的にウクライナ側で戦おうと思っているわけではない。チャド人という民族的な所属が問題を呼びかねず、後々欧州に亡命しようとする際に難民のステイタスを得ることはもう不可能になるからだ。
チャド人の傭兵らはすでに2017年の時点でシリア領に入っていた。チャド人らは現在、イドリブ南部のジスル=エシュシュグル居住区とラタキア北東部の数か所の村の間に3か所に分かれて駐屯している。この地域はウイグル人武装組織の「トルキスタン・イスラム運動」の統制下にあり、チャド人戦闘員らの他にもウイグル人組織に保護される形でアルバニア人、ウズベク人の戦闘員らも戦っている。
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