11月の貿易収支は過去最大の赤字、ロシアとの取引は輸出入ともに減=日本財務省

日本の財務省は11月の貿易統計を発表した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆274億円の赤字となった。エネルギー価格の上昇や円安で輸入額が大きく膨らみ、11月の赤字額としては過去最大。財務省の発表で明らかになった。
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ロシアへの輸出は11月、前年比で34.2%減少した。医薬品(115.7%増)と自動車(7.7%)の輸出は増加したものの、それ以外は大きく減少した。具体的に、パソコン(75%減)、ジェネレーター(48%)、オーディオ・映像機器(76.3%)、バス・トラック(38.8%)、バイク(41,8%)、車の部品(76,2%)などの商品で輸出が減少した。
日本への輸出は11月、前年比で36.1%減少した。石炭(59.5%減)、天然ガス(14.4%減)のいずれも減少し、原油は引き続き輸出ゼロだった。穀物の輸入も大きく減り(86.9%減)、魚や加工製品も減少した(17.5%減)。一方、野菜(57.7%増)と金属(520.4%増)は増加に転じた。
ロシアへの輸出は569億円、日本への輸出は1325憶円だった。全体としてエネルギー価格の上昇や円安で輸入額が大きく膨らみ、11月の赤字額としては過去最大となった。
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