「Anadolu」は、中国は世界で2番目の経済大国で、米国に追いつこうとしていると指摘する。このために中国は自国通貨を使い、ドルの支配権を弱めようとしているのだという。また、先般サウジアラビアが人民元決済に同意したことは、ドル覇権に多大な打撃を与えることになるとしている。
人民元決済はペルシャ湾岸諸国と中国の双方に利益をもたらす。サウジアラビアは世界第1位の石油輸出国、カタールは世界2位の天然ガスの供給国であり、中国は最大の消費者だからだ。一方で米国は中国の中東における影響力の拡大を懸念しており、双方の動きを警戒している。
中国は経済分野で中東地域での存在感を高めている。習主席は9日、中国・湾岸諸国首脳との初のサミットに臨み、アラブ諸国からの石油輸入を増大させると表明。エネルギー分野などを念頭に共同投資センターの創設も計画しているほか、湾岸諸国と中国の自由貿易協定についても議論しているという。
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