五ノ井さんは今年6月まで所属していた福島県郡山駐屯地の部隊で、複数の男性隊員から性被害を受けたと訴え、防衛省は調査を行っていた。
20代から40代の陸曹5人が15日付けで免職の懲戒処分になった。また、十分な調査をしなかったとして、当時中隊長だった1等陸尉が停職6か月の懲戒処分となったほか、性的発言をしたとして3等陸尉が訓戒処分、指揮監督義務違反で大隊長だった2等陸佐が注意、連隊長だった1等陸佐が口頭注意となった。
Yahooニュースのコメント欄には、五ノ井さんを支持する声が相次いでいる。ユーザーは、これは五ノ井さんの勇気ある行動の結果であり、「自衛隊でも女性が安心して働ける環境」に向けた大きな一歩だと指摘している。また、「5人に懲戒免職、世間一般的なまともな組織並みに厳しい措置は、遅すぎたが妥当だと思う」という評価や、「辞職ではなく、懲戒免職に出来たのは、小さくとも大きな変化に繋がる一歩だと期待したい…個人的には、まだまだ甘い処罰だと思うけれども」という意見、「未だ続くという、御家族含める五ノ井さんへのアンチコメや嫌がらせが早くなくなりますように」というコメントも寄せられている。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」は1日、今年最も影響力を与えた女性のリストを発表した。その中には、陸自の元女性隊員の五ノ井里奈さんも含まれている。五ノ井さんはセクハラを訴えたものの、当事者の言い逃れや、匿名の脅迫に直面。その後訴えは認められ、加害者4人も五ノ井さんに謝罪した。